7・4ワクチンパレード
開催趣旨

風しんの流行を止めて!
妊婦さんとお腹の赤ちゃんを守って!
〜風しんの「臨時の予防接種」の実現を求めます〜

2013年6月18日
「子ども支援ネットワーク」事務局
吉川恵子


    風疹が都市部を中心に全国で大流行しています。その勢いは衰える気配はなく、いつ終息するか予想できない状況です。今年の患者数は、9,408人(6月5日現在)と1万人を超えようとしています。患者の9割は成人です。そしてその多くが、風疹ワクチンの接種を受けていない20歳代から40歳代の男性です。この成人を中心とした流行で、去年の10月以降、11人の赤ちゃんが先天性風疹症候群(CRS)で生まれています。国レベルの有効な対策が早急に取られなければ、さらに多くの赤ちゃんに障害が出ると私たちは心配しています。

    今も妊婦への感染が相次いでおり、今後もCRSの赤ちゃんは生まれそうです。そして悲しいことですが、重度の障害を持つということで中絶を勧める病院も多いそうです。CRSで生まれた11人のほかにどれだけ中絶という選択をされた命があったでしょうか。なかったことにされた命は表に出ていません。過去の流行では、CRSの約60倍の中絶や自然流産があったと推計されています。未来の赤ちゃんの命が危険にさらされているのです。

    現在の流行は、2004年に風疹が流行した際、厚生労働省研究班によって、感受性者の蓄積とその危険性が指摘されていたにも関わらず、有効な対策が行われてこなかった結果です。このまま放置されれば、また今後も風疹の流行の可能性が残り、同じ過ちを繰り返すことにもなります。 今こそ、全国地域差なく、感受性者全員が無料で等しく接種できる環境の実現を求めます。

以上

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