ワクチンパレード
開催趣旨

私たちは7月6日(ワクチンの日)に「VPD(ワクチンで防げる病気)からすべての人を守るために」ワクチンパレード2017を開きます。ご賛同頂けたら幸甚です。

 

麻しん拡大阻止、風しんを排除するために

〜必要なワクチンを確保し、
費用の心配なく接種しやすい環境を求めます〜

2017年7月
子ども支援ネットワーク
吉川恵子  細部千晴


  麻しん(はしか)は「排除状態」とされていますが、昨年は関西空港で海外からの流入で感染が拡大。今年も既に罹患報告が139例(4/19現在)にのぼっています。死亡率が高い麻しん(はしか)は今も治療法がなく、助かっても数万人に1人がSSPE(亜急性硬化性全脳炎)という重篤な進行性の神経難病を発症し、数ヶ月で寝たきりになってしまう怖い病気です。また、風しんは2012年〜2013年に大流行し2014年までの3年間に45人の赤ちゃんが「先天性風しん症候群」と診断されています。妊娠を希望する女性だけでなく周囲の男性もワクチンを接種し、2020年の東京オリンピックまでに風疹の流行をなくしていくことはわが国の重要な課題です。

  今、国民が麻疹と風しんの感染を防ぐためにできる唯一の方法はMR(麻しん風しん混合)ワクチンを接種することです。感染拡大を防ぐために社会全体で95%まで接種率を高めることが急務となっています。一方で、昨年の流行でMRワクチンが不足し、地域によっては定期の子どもたちも接種できない状況がおきました。希望者が待たずに接種できるよう、国の責任でワクチンの生産・流通体制を強化する必要があります。そして、おたふくかぜやロタウイルスワクチンは今も任意接種のままです。また、 HPVV (子宮頸がん予防ワクチン)は現在、定期接種でありながら積極的勧奨中止により接種 が4 年近く滞っており、若い女性が防げるはずのがんの危険に晒されていることが気がかりです。

  これらの課題について国が責任を持って接種環境の体制を強化し、国民が安心してワクチン接種ができる施策の実現を求めます。

  開催趣旨にご賛同とアピール行動へのご協力を賜りますよう宜しくお願いいたします。

以上

inserted by FC2 system